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YASUSHI YAMANOI ARCHITECTS
Kant.WORK LOUNGE
数年後に建替えが予定されている築50年、地上8階建て複合オフィスビルのリノベーションです。
ビル共用部と2、3階のシェアオフィスの内装を行いました。
将来の建物解体時に、シェアオフィスの利用者や内装空間を次の移転先に無理なく移転できる仕組みを考えました。
内装の床・壁・天井や、家具のパーティション・ベンチ・ソファ・カウンター、植栽や照明など、なるべく多くのマテリアルを小さなパーツに分割できるようにしています。
無垢材の木の丸棒のパーティションは、ビスや接着剤を使わずダボで連結しています。壁や天井の木質系ボード(OSB)は、接着剤を使わず、規格サイズ(3x6、4x8)のままビスで留めただけにしています。照明の配線コードは長くしたまま天井でたるみを作り、将来の移転先の天井高さに合わせて調整が可能です。再利用できなくなった什器や材料については、工場で細かく砕き、新たな木質系ボード(OSB)としてリサイクルします。建物解体時に発生した床や壁のタイルはカウンター天板のテラゾーの骨材として再利用しました。
解体されることがわかっているから安価な材料で、短期間でつくるということはせず、ちゃんと良い材料で手間暇かけて、利用者が長く使い続けられる空間や仕組みをつくることが重要と考え計画しました。
用途:事務所
工事内容:改修工事
所在地:東京都港区六本木
共同設計:SPEAC
施工:鳶姫
写真:Hyo Yikin
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